今回はポルトガルのポルトーという街をご紹介します。ポルトーは、リスボンの北300キロメートルくらいのところにあり、大西洋に面しています。ワインでも大変有名な街です。日本でも"赤玉ポートワイン"というのがありますが,あのポートはポルトーからきているのだそうです。 |
訪れたのは9月末から10月の頭にかけてでしたが、涼しい日と真夏のような日差しとが交錯していました。観光はまず市庁舎前の広場からはじめました。市庁舎のほうへ向かい、右へ曲がると有名な"ボリャオン市場"があります。2階建てで様々な小さい店が無数に並んでいて,売り子さんたちの威勢のいい掛け声が飛び交い大変にぎやかで,活気を帯びていました.そのなかでも新鮮な魚を朝早くに仕入れさばいている姿は,まさに"海沿い"の町ならではの光景で印象的でした.
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再び市庁舎前に戻り,急な坂の上にそびえたつ非常に背の高いグレリゴス教会を右に見ながらポルトーの中心"サンベント駅"を目指しました.サン・ベント駅は20世紀はじめに建てられた古い駅で,内壁にはびっしりとポルトーの歴史を語る様々な出来事が描かれています. |
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駅前の急な坂を登り、少しいくとカテドラルがあります.このあたりは世界遺産に指定されているというとおり,大変な風格を感じました."ずっしり"と立っている,まさにそんな印象でした.小高い丘の上にあり,何世紀もの間静かにじっとポルトーの町を見守ってきた,そんな印象を受ける建造物でした. |
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再び坂を下り,今度はポルトーの南側を南北に横切っているドウロ川へ向かいました.ここにはいくつもの古い橋がかかっていて,私はそのうちのひとつの2階建てになっている、"ドン,ルイス一世橋"を渡ることにしました.この橋はフランスのエッフェル塔を設計したエッフェル氏の弟子が造ったということで大変よく似たデザインなのが印象的でした.往路は、二階建ての上のほうを渡ることにしました. |
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背の低い欄干と,高さによる強風やゆれでとても怖かったです.が、橋の上からの眺めは最高でした.ほとんどの家の屋根が茶色に統一されていて,茶色のじゅうたんが果てしなく敷き詰められているかのようでした. |
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橋を渡り終えたところには、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアという美しい緑の広がる広場があります.そこからドウロ川方面へ大変急な細い石畳の坂をおりたところに、たくさんのワイン工場が並んでいます.工場の中にはワインの蔵があり,無数のワインがぎっしりと並んでいて,大変高級な年代もののワインもありました.川岸には、ワイン樽を積んだ船が昔のままの形で岸につなぎとめてあり,昔からポルトーが主要なワインの産地であったことを物語っていました.復路は先ほどの"ドン・ルイス一世橋"の下の段をわたりました.何と下の段は上の半分くらいの距離しかなくあっという間に対岸につきました.こちら側の岸には先ほどのワイン工場とは対照的に、たくさんの小物を売るお店がぎっしりと並んでいました.この日は10月にもかかわらず真夏日でしたので、写真のように大きなパラソルで日よけをしながら、思い思いの品を並べていました。手作りのものを含む個性豊かな物がたくさんありみて歩くだけでもとっても楽しかったです. |
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そして観光を終えた夜は、魚介類の夕食!待ちに待った新鮮な魚介類をたっぷりと満喫しました.特に"たこ"のおいしかったこと!!
ポルトーは見所が本当に多く、また歴史の重みを感じさせる非常に古い建物が印象的な町でした.ずべて訪れることは残念ながらできませんでしたが,とても素敵な思い出になりました.それにしても、坂道だらけの町で、足が痛かった………(笑) |