from Berlin | ||
1998年10月11日創刊号
夏の間、日本で休養をとって9月中旬にベルリンに戻ったら、こちらはもう秋一色。気温はいつもにも増して寒く5〜8℃位。慌てて洋服や布団など冬物に交換しました。
ベルリンの秋というのは殆ど無いに等しくて、夏から冬へ直接飛び込むという感じです。今の時期は毎日ぶ厚い雲がたちこめて空が低く感じどんよりしています。めずらしく秋晴れの日があると、空が高く上がったという雰囲気で嬉しい気分になります。
先日少しあたたかめの良い天気の日に、ベルリンのGrunewaldという森に散歩に行って来ました。街の中心からバスで20分くらいのところにあるこの森は本当に広大なものでした。日本でいう「森」とは規模が全然違って、中へ入るとまわりどこを見渡しても、森、森、森。油断すると出口がわからなくなってしまいそうです。森の中に大きな湖があって、そこは犬を飼っている人が集まる場所になっていて、何十匹もの犬が飼い主が投げ入れる木切れを探しに次から次へと湖に飛び込むというとても面白い光景でした。冬になるとぶ厚い氷がはって人々はスケートをして楽しむそうです。
ベルリンの街中は東京を思わせる賑やかさと忙しさがあります。時々少し街を離れてこのような森に行くと、自然の中に溶け込んで、静寂の中でほっと一息つけるという感じです。またあちこちベルリンを散策して素敵な場所を見つけたいと思っています。では次回をお楽しみに。