地方公演伺います!

先日の日経ホール公演。いまだに嬉しい声が届き続けています。

この公演はウェストサイドストーリーやドビュッシーへの反響が特に大きく、本当に嬉しい驚きです。このプログラムで地方へも来てほしい!という声もあり、私たちもせっかくのプログラムを是非皆さんにお届けできたら嬉しいので、ご希望があれば是非伺いたいと話しています。

というわけで、もしこのプログラムを是非聴きたいという主催者さんがありましたらご連絡ください。是非検討させていただきます!

日経のチラシ貼っておきますね。こんなプログラムでした。軽微な変更ももちろんできます。お客様が満面の笑みで会場を後にされる、最高のプログラムです。ー

ご連絡お待ちしています!

ご連絡は kurumiberlin@gmail.com まで!

公演後!

原点に帰る喜び

3/7の日経ミューズ公演ピアノデュオは、大勢のお客様にお越しいただき、素晴らしい時間となりました。

公演終了後のフォワイエで、お客様が次々と満面の笑みで興奮気味に話しかけてくださる。「ウェストサイドストーリーは僕の青春なんです!」「元気になりました!」「ドビュッシー最高!」「私も頑張ってみようと思います!!」

それぞれの言葉を投げかけてくれるその顔は、皆それぞれエネルギーや幸せに満ちて、何か生き生きと輝いていた。

コンサートは曲が主役。お客様がそれぞれの思いで自分なりに何かを感じ取り、音楽の素晴らしさを再認識し何かに満たされて会場を後にする。それが私が思い描く理想で、今回はまさにそれに近いものが生まれた気がする。

そして何よりも、私たちがそのみなさんの様子から、1番の幸せを受け止らせていただいている。

なんだか原点に帰らせてもらえる公演だった。

忘れてはいけないのは、主催の日経新聞とスポンサーのファンケルの存在。今の時代クラシック公演を500回を超えて主宰をし続けてくれる会社は貴重な存在だ。そしてそれを支え続けるファンケル。細やかな心配りで私たちが演奏を楽しめるようにサポートくださり、心からお礼を申し上げたい。

さ、次は我々のメイン公演ともなる、スペシャル公演。

5/28上野の東京文化会館。みなさん、どうか是非ご来場ください!

本当に面白いイベントです!是非聴きに行ってみてください!

今度の日曜日3/16に横浜の関内ホールで行われる、第2回大学生ピアノ選手権というのがあります。初回に引き続き私は本選審査をさせていただきます。

このイベント本当に面白いです。お客さんとして聴きにくると、とっても楽しめますよ!!

このコンクールは音大ではない普通大学のピアノサークルなどで頑張る学生たちが3人1組で応募し順番に演奏します。〇〇大学ピアノサークル、などという名前の10組強が本選で演奏。みんな聞いたことのある優秀な大学が目白押し。

個別ではなく3人1組全体で審査をする形で、3人全員で一丸となって戦うという面白い発想です。

アマチュアなんて思ってはいけませんよ。みなさん本格的な曲目を並べてきます。かなりレベル高し!です。

しかも!第一回は聴衆のかたも聴衆賞の審査に参加できるかたちでした。今回はどうかな?

全国大学ピアノ選手権

3/7 デュオ公演の楽しみ方

そして最後はガーシュインのラプソディ インブルー。

今回は連弾版の編曲でお聴きいただきます。

ガーシュインがたった数週間で書き上げたというこの曲。なんで数週間かというと….ガーシュインが忘れていたから!😆

曲の依頼を引き受けていたのをすっかり忘れていたそうで、ある日新聞で、ガーシュインのラプソディインブルーがまもなくお目見えします、という記事を見て、

がーん😨

慌てて書き上げたというエピソード。

でも構想はあったのでしょうね。本当に素晴らしい作品で、一気に引き込まれます。ジャズ特有のあのダラーっとした

リズム感。タバコの煙モクモク漂うジャズバーに浸っているような感覚になるかも?!

肩の力を抜いて、椅子にドーンと寄りかかって、程よい気だるさを存分に味わってくださいね!

では、3/7にお目にかかりましょう!!

3/7 デュオ公演の楽しみ方 Part.5

後半2曲目はドビュッシー の牧神の午後への前奏曲。ただいま合わせを念入りにしているところです。

ため息の出る美しさ、とはこのことか、最後の1音を終えると思わず、ふぅぅぅぅとため息が出る美しさです。

時が経過するにつれて光や光景が変化し続ける様子を描いたまさに印象派の原点のような作品で、「まどろむような」午後という言葉がまさにピッタリ。

先日の合わせ途中でパスカルが沈黙の後ひとこと…

…あまりにも美しい….と。

2台のピアノだからこそ生まれる、様々な音の融合から香り立つ色彩感目指して浅瀬を進めています。

ドビュッシー 自身による2台ピアノ編曲。お楽しみに。

聴くと本当にため息がでます… 芸術の逸品。

3/7 デュオ公演の楽しみ方 Part4

シャブリエは、現在私がCDリリースを進めているラヴェルも大きな影響を受けた作曲家です。大胆な思いきりのよい作品が特徴で、このエスパーニャは大成功を収めた傑作です。エスパーニャはスペイン、という意味。フランス人は昔も今も、人生を謳歌し、カラフルでエキゾチックな魅力的なスペインという国に魅力を感じる人も多いようで、スペインを描いたものは本当に多くあります。

フランスにとって、昔はスペインが異国情緒の強い、未知の国で、興味をそそられる部分が大きかったのでしょうね。

この曲は親しみやすいリズムとメロディーで、聴き終えたらつい口ずさんでしまうような曲です。オーケストラから2台ピアノ様にシャブリエ自身が編曲しています。

シャブリエはメロディーを2つ重ねて同時に奏でたりする重奏要素も特徴で、2台ピアノでは、それに加えて一つのメロディーを

こっちのピアノが弾いたと思ったら続きは反対側のピアノが弾いたり、と音がピンポンの様に行ったり来たりするのも面白いですよ!2台ピアノの面白さを満喫でき、なんだか心が弾む曲です。

村田理夏子公式サイトはこちらから

3/7 デュオ公演 楽しみ方 PART.3

2曲目はバーンシュタインのウェストサイドストーリー。

今回は2台ピアノ用に編曲されたものを演奏します。チャチャ、Somewhere、マンボー!など耳慣れた曲のメドレー。心にずきっと来る切ないシーンもあり。

音を通して、聴きながらみなさんの自由に映像を想像してもらうのが1番!

バーンシュタインが曲をつけたこの作品は、これほど素晴らしいものがあるかというぐらい見事な音楽です。音楽を楽しみつつ、映画を見ているような気持ちを味わっていただけたら嬉しいです。

それにしても、アメリカン、なリズムはいわゆるクラシックとは全く違い、それが難しさでもあり、面白さでもあります。以前私がベルリンのオーケストラとガーシュインのラプソディインブルーを共演した時、かなりそう言ったアメリカンスタイルのリズム感を染み込ませていたので、今回もそれは生きるといいなあ。

演奏が難しいこともあり、あまり聴かれないこのバーンシュタイン作品 ウェストサイドストーリー。前半の締めくくりに最高。是非お楽しみに!

ラヴェル全曲録音を目の前に..

ラヴェル作品全曲に接すると、古風な、何か懐かしさを覚える繊細さ、心の奥底にのぞく詩的なロマンチズム、ラヴェルが大切にした「芸術としてのヴィルトゥオーゾ」など、その世界は本当に高度で幅広く、益々その魅力に引きこまれます。

今回の録音に際し、ヤマハさんが、ラヴェルの録音にはこれ以上ない!といえるぐらい本当に素晴らしい楽器を用意してくださいました。つきっきりの調律師さんと、これまでのCD録音を全てお任せし全信頼を置いている録音技師さん、そして客観的な判断をし的確に指示をくれるアーティスティックディレクターを勤めてくれるパスカル。これ以上ない素晴らしいバックサポートをしてもらい、感謝🥲の一言に尽きます。

ホール関係者も本当に温かく、5日間我が家のようにお過ごしくださいと、涙に出そうな言葉をかけてくれました。

さぁ、5日間の録音が始まります。

ラヴェル全曲録音 いよいよ始まりました!

…改めて、本当に壮大な企画…

パスカルの知人たちも、口々に素晴らしい企画だ!と今からCDを楽しみにしてくれているとパスカルが嬉しそうに話してくれました。改めて大変な企画をしたという責任を痛感すると同時に、本当に楽しみにもなってきています。

この録音をどのように進めていくのか、せっかくの機会なので少しずつ発信できればと思っています。

まず今回収録する曲ですが、

ラヴェルのソロピアノ作品(ソロオリジナル作品)全曲。

曲目は下記の14曲になります。

みなさん知っている曲もあれば、聴いたことない作品もきっといろいろあると思いますが、どの曲も宝石箱のように素晴らしい作品。ぜひ全て聴いてみてほしい作品ばかり。

私も初めまして!の曲もいくつかありました。どの曲も新しい視線で本当にいろいろ考え、模索し、いろんな奏法を試し、今できる最大の準備で迎えました。

録音会場は丸5日抑えてあり、これらを少しずつ録音していきます。「鏡」は2023年に収録したばかりのものを再利用しますが、それ以外13曲(細かく数えると30曲)はこの5日で全て録音予定です。本当に大変!!!皆さんのサポートをおかりして我慢ります!

これから少しずつレポートしますね!

収録予定曲目 (CD2枚)

◎グロテスクなセレナード/Sérénade grotesque

◎古風なメヌエット/Menuet antique 

◎パレード/Parade 

◎亡き王女のためのパヴァーヌ/Pavane pour une infante défunte 

◎水の戯れ/Jeux d’eau 

◎ソナチネ/Sonatine

◎メヌエット 嬰ハ短調/Menuet en ut dièse mineur

◎鏡/Miroirs

◎夜のガスパール/Gaspard de la nuit

◎ハイドンの名によるメヌエット/Menuet sur le nom d‘Haydn

◎高雅で感傷的なワルツ/Valses nobles et sentimentales

◎…風に/A la manière de…

-ボロディン/Borodine

-シャブリエ/Chabrier

◎前奏曲/Prélude

◎クープランの墓/Le tombeau de Couperin

村田理夏子公式サイト

ラヴェル全曲録音 準備進行中♪

演奏準備と並行して、さまざまなことが進んでいます。

CDジャケットのデザインは前回のCDと同じ大野さん。素晴らしいセンスで、今回も1発でこれ!と言うのを作ってくださいました、天才!完成をお楽しみに!

そして楽器も前回と同じくヤマハさんの絶大なサポートを得ての録音です。先日楽器を選ばせていただきました。今回はラヴェルに欠かせない煌めきも欲しいのですが、ただキラキラされても困る😅…という難しい依頼だったにもかかわらず、ご用意いただいた楽器は、操りようによってはそこになんとも言えない魔法的と魅力が伴った高音が出そうな楽器で、嬉しいサプライズ😮。全体的に繊細かつ深みと可能性を秘めた楽器のように感じ、さまざまなことをトライできそうな楽器で、録音会場での再会を楽しみにしています。

もう一つ並行して進めているのがプログラムノート。これについては次回のブログで!

日常、遭遇したこと、思ったこと・・・を飾らず気ままに書いて行きたいと思います。